継続できることは力なり
先日の高校時代からの友人との会話。「おまえさあ、仕事引退したらその後は何するの?」「さぁ、何も考えてないなぁ。」なんという頼りない会話でしょう。でも本当に何をするつもりなんだっけ?そういえば40歳の時、仏師円空の仏像に魅せられ、何事も40年も続ければ一つの事を会得でき、もしかしたら80歳で人間国宝になれるかもしれないと思い仏像を彫り始めました。けれど間もなく彫刻刀が研げなくて断念し、以来何も継続しているものがありません。さて何をしようか?私は小さい頃から飽きっぽかったような気がします。数年は続くのですがその先に進むことができません。努力が足りなくて壁を越えられないのだと思います。そんなことを考えていた頃、池江璃花子さんのニュースを見ました。
池江璃花子さんは水泳で5つの日本記録を持つ選手。昨年2月に白血病と診断され、以来闘病生活を続け、12月に退院し今年5月から水泳の練習を開始していました。私もテレビで彼女の闘病中の姿を見ましたが、体も痩せて辛そうな姿でした。
今回8月29日に、彼女は復帰初戦として東京都特別水泳大会の女子50メートル自由形に出場しました。記録は日本学生選手権(インカレ)出場に必要な基準タイム26秒86を上回る26秒32でした。
これは凄いことです。感動しました。彼女は大好きな水泳を続けるために病気にも前向きに向き合い、必死に練習を行い、不死鳥のように甦ったのです。そして2024年のパリオリンピックを目指します。好きな事でも、続けるためには大変な努力が必要なのだと改めて思いました。「継続は力なり」というか「継続できることは力なり」です。私も池江璃花子さんのように、毎日清掃を続けているみなさんのように、改めて努力し続けなければと思いました。そしてもう一度彫刻刀を研ぐ練習を始めようかとも思います。中途半端は良くないですから。今度は100歳人間国宝を目指して。