孤独のグルメと換気扇掃除

みなさん、「孤独のグルメ」というテレビ番組をご存知でしょうか。
井之頭五郎というサラリーマンが、仕事で訪れた街の食堂やレストランで食事をするという、ただこれだけの話です。ひたすら食べている番組です。
私はこの番組が好きでいつも観ていました。何が良いかというと、主人公の五郎はとにかく出された料理を前向きに受け入れるのです。本当に美味しいのかな?と思うような料理でも、その良い所だけを見て感動しながら食べます。例えば、トンカツについているキャベツにも「キャベツがあってこそトンカツが生きる。キャベツよありがとう!」という具合です。私なら「刻み方が粗い」とか「細すぎてシャキシャキ感に欠ける」などと思ってしまいます。考えてみると、目の前のことを前向きに受け止めて取り組む方が、批判的に取り組むよりも気持ちよく取り組めます。良い結果も生まれます。五郎はいつも満足し満腹になっています。自分の置かれた環境に対し、気持ちの持ち方ひとつで幸せになれるのだということを見せてくれる番組です。
先日自宅のトイレに入った時、換気扇の目詰まりに気づきました。後で掃除しようかとも思いましたが、思い立ったが吉日。すぐに掃除に取り掛かりました。カバーを取り外し、目詰まりを掃除機で吸い、サッと濡れ雑巾で拭いて取り付けました。でも見ると網目に埃が付いています。急いでいましたし機能的には問題ないので「もうおしまい」。とも思いましたがなんとなく気になります。結局、また取り外し、水洗いの後乾いた布で拭き上げ、さらにドライヤーで乾燥させました。取り付けるとピカピカでとても満足できました。
「だいたいでいいや」ではなくしっかりと最後までやり遂げると自分を満足させることができます。たかが換気扇の掃除ですが、いい仕事しました。
新年を迎えて一か月半が経ちました。散歩で訪れた小金井公園の梅も見事に咲き春の訪れを感じさせます。この一年の間にみなさんの仕事は内容や環境が変わるかもしれません。この変化を前向きに捉えて一生懸命取り組み、自分を満足させる一年にして下さい。

小金井公園