モチベーション

今年になって二人のスポーツ選手の引退が世間の注目を浴びました。フィギュアスケートの浅田真央さんとゴルフの宮里藍さんです。浅田真央さんは5歳の時からスケートを始め現在27歳。引退のきっかけは昨年末の全日本選手権。12位に終わり「もういいんじゃないかな」と思ったそうです。宮里藍さんは4歳でゴルフを始め現在32歳。先日今季で引退するとの発表がありました。理由は、限界を感じ「モチベーションの維持が難しくなった」とのことです。二人とも小さい時から、技を磨き、体力を鍛え、精神力を養い、そして試合に勝つことを目標として頑張ってきました。でもついに競技を続けるモチベーションが維持できなくなり引退を決意しました。モチベーションとは物事を行うにあたっての意欲(やるき)や動機づけといった意味で使われる言葉です。そして二つの要因から成り立ちます。一つは「動因」(ドライブ)という人の内面から行動を引き起こすもので、「練習して上手になるのが嬉しい」といった気持ちです。もう一つは「誘引」(インセンティブ)といい人の外側から行動を誘発させるもので「優勝したら金メダルが貰える」といった気持ちです。私たちの仕事に対するモチベーションは何でしょうか。実はスポーツ選手と結構似ているのかなと思います。清掃の技を磨き、清掃を通じて精神力を養い(清掃は修行のひとつです)、結果として体力もつきます。そしてお客様から「ありがとう」の金メダルを頂くために日々頑張るのです。先日、あるマンションを訪ねました。すでに担当のクリーンスタッフさんは帰った後のようでしたが、外廊下に立って見ると空間に凛とした雰囲気を感じました。古いマンションですが隅々まで手が行き届いており清掃が終わったあとの清々しさがありました。担当している方のモチベーションの高さを感じました。浅田真央さんも宮里藍さんもそして廊下の手摺も輝いています。

ピッカピカの手摺