カーテン越しの「声」
2月に入り近所の小金井公園の梅の花も咲き始めました。今年も春を感じさせてくれます。さて、先月のピッカピカで「ぬくもり」「やさしさ」「気遣い」「ふれあい」などロボットにない人間らしさのことを書きました。今月はちょっとそれに通じるエピソードがありますのでご紹介します。ウィズのホームページの動画を製作して頂いた、映像作家であり小説家でもある竹之内響介さんが先日入院中にFacebookに投稿されたエピソードです。
カーテン越しの「声」
入院生活、ココロに残ったのは病室でカーテン越しに聞こえてくる看護師さんたちの「声」でした。脈をとったり血圧を計ったり、薬のチェックに点滴、注射とやる仕事は多いのに少しも器械的ではなく、それぞれの患者さんにかける言葉がざっくばらんで温かいこと。入院が長い人をあだなで呼んだり、冗談を言ったり励ましたり。それに答える患者さんの声を聞いていれば彼ら彼女らがどれだけ信頼され、待たれているかがわかります。自分などは大した治療ではなかったにせよ、術後長時間は動くことを禁じられ自由がありませんでした。そんな中、その「声」にどれだけ励まされたことか。手術室でのハイテク治療はすごいと思いましたが、技術が進歩した時代にあって、やっぱり人を支えてくれるのは「技術」を超えた「声」なんだなと、そう思った次第です。明け方にたまった尿を捨てに来てくれた人、腰の下に両手を入れてマッサージしてくれた人、温かいタオルを持ってきてくれた人、短い間でしたけど、どの人も印象に残りました。中でも「竹内さん、無事?」カーテンを開けて入ってきた人のマニュアルにないであろうこの言葉は忘れられません。