リオオリンピック

リオオリンピックが8月21日に閉幕しました。17日間に渡り28競技306種目の競技が行われ、その間テレビに釘付けになった方も多かったと思います。私も一生懸命テレビを見て感動するやら興奮するやら忙しい17日間でした。選手達がここに辿り着くまでの努力は計り知れないものがあるでしょうし、その肩に担う期待や受けるプレッシャーは私の想像を超えたものだと思います。それらを乗り越えてきた選手たちは本当に輝いて見えました。でも今回凄いなあと思ったのは選手たちをここまで連れてきた監督です。
柔道界の古い体質を改革し選手が育つ環境を整えた井上康生監督、「選手に好かれたいとも信頼されたいとも思わない」と言い切り情熱と執念でレスリング女子を引っ張る栄和人監督、「スパルタ式」の厳しい指導で知られたシンクロナイズドスイミングの井村雅代監督などなど。強いリーダーシップで選手たちを育ててきた監督達です。中でも私が魅力的に感じたのは女子卓球を導いた村上恭和監督です。勝っても負けても派手なリアクションを見せず淡々としている姿が印象的でした。団体戦シングルスの試合中タイムをとると(卓球にタイムのルール導入を提言したのは村上監督だそうです)、戻ってきた伊藤選手に福原選手と石川選手が一生懸命アドバイスをして、そのままタイムアウトになってしまいます。その間監督はムスッと立っているだけで一言も声を掛けることができません。あれ?選手に時間取られちゃった。と思ったのですが、どうやら違うなと思い直しました。監督は選手にアドバイスする必要がないのだと。全て選手に任せているのだと思いました。そして何よりも選手は監督を信頼していて、横に監督が居るから選手は自信を持って試合に臨めるのだと思いました。この選手と監督との信頼関係はすごいです。村上監督だけでなく今回のオリンピックでは様々な競技で強い信頼で結ばれた監督と選手の姿に感動を貰うことができました。
さて話変わってちょっと心がほっこりするエンパシーのエピソードを紹介します。

エピソード(その4)
窓にメッセージが貼られていた。
「おじさんかぜひかないでね」「きれいにしてくれてありがとう」
大規模修繕工事中のマンションのサッシ窓に、かわいい絵とメッセージが貼られていました。これを書いたのは、そのマンションにお住いの保育園児Aちゃんでした。作業員たちはAちゃんのお宅のバルコニーを見るたび、癒され笑顔に。そして、そのかわいいメッセージに、やる気も貰っていました。
そんな作業員達を代表して、施工会社のみなさんとともにお礼のメッセージカードを作成。Aちゃんのお渡しすると、はにかみながら喜んでくれました。メッセージを通して、お住まいのみなさまと工事担当者のあいだに心の交流が生まれました。